はじめに
今回の記事は、前回に引き続きクワトロ大尉つながりということで「HGUC 200 百式(リヴァイヴ)1/144スケールキット」のガンプラ素組みレビューです。
百式といえば、クワトロ大尉ことシャア・アズナブルが、リック・ディアスに続いて乗り換えた期待の新型機…のわりに、今一つ活躍できなかったイメージがあります。
あくまでも個人的な考えですが、活躍できなかったイメージの原因はエースパイロット級の敵機を一度も撃破していないからではないでしょうか。
エースパイロット級の敵機のほとんどは主人公であるカミーユが撃破しており、数少ない例外があるとすれば、ブラン・ブルタークが駆るアッシマーを撃破したアムロ・レイ、レコア・ロンドが駆るパラス・アテナを撃破したエマ中尉くらいでしょうか。
しかし、劇中中盤までは一パイロットに甘んじていたクワトロ大尉ですが、ブレックス准将が倒れてからは、自らの正体がシャアであったことを公表し、エゥーゴの指導者へと立場が変わります。
全身金色というあまりにも目立ちすぎるMS「百式」を駆り、最前線で戦うというだけで立派な広告塔としての役目を果たした、という見方もできるかもしれません。
とはいえ、劇場版Zガンダムでは多少戦闘シーンが追加されていたのが救いでした(^^;
今回の記事では旧HGUCとの比較はもちろん、メガ・バズーカ・ランチャーとの組み合わせも交えながら、じっくりとその雄姿を見ていきたいと思います。
- はじめに
- 機体データ
- 主な装備(旧HGUCと比較)
- 各部ディティール(旧HGUCと比較)
- 可動ギミック(旧HGUCと比較)
- メガ・バズーカ・ランチャー
- 他キットとの比較
- ポージングギャラリー
- おわりに
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機体データ
- 型式番号:MSN-00100
- 全高:19.2m
- 頭頂高:18.5m
- 本体重量:31.5t
- 全備重量:54.5t
- ジェネレータ出力:1850kw
- スラスター総推力:74400kg
- センサー有効半径:11200m
- 装甲材質:ガンダリウム合金
反地球連邦組織エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社が実施した「Z計画」において、Zガンダムの設計候補案の一つであった攻撃用試作型MS。
予定されていた可変機構は、導入が困難であったため廃止されたが、基本性能が優秀だったため、非変形の機体として再設計された。
リック・ディアス、ガンダムMk-Ⅱ、ネモなどの運用データに基づいて開発されており、ムーバブル・フレームや背部のフレキシブル・バインダー等の採用により、最高水準の運動性能を誇る。
武装は、リック・ディアスやネモなどと共用化が図られているほか、Zガンダム用の武器として試作されたメガ・バズーカ・ランチャーとの連携も幾度か行われている。
主な装備(旧HGUCと比較)
クレイ・バズーカ、ビーム・ライフル、クリアイエローのビーム刃×2のほか、武器保持用の両手首が付属します。
肩アーマーの「百」を再現するためのマーキングシールが、予備を含め4つ付属。
ここからはHGUC 048 百式+メガ・バズーカ・ランチャー付属の百式(以降、旧HGUC)と比較しながら見ていきましょう。
以降の写真は、すべて右が旧HGUC、左がリヴァイヴ版です。
新旧共にクリアイエロー成型のビーム・サーベルが2本付属。
リヴァイヴ版の方がサーベル刃がかなり長くなっています。
よく見ると、旧HGUCのビーム・サーベルは基部までクリア成型になっています。
新旧ともビーム・サーベル基部を腰部後方に装着できますが、リヴァイヴ版は着脱がしやすい構造になっています。
クレイ・バズーカはどちらも単純なモナカ構造。
見た目には大きな変化はありませんが、リヴァイヴ版はグリップ部分が可動し、構えやすくなっています。
新旧ともバックパックにクレイ・バズーカを装備可能。
リヴァイヴ版は専用の銃持ち手が用意されておらず、トリガーに指をかけられないのが難点。
リヴァイヴ版はセンサー部をグリーンのシールで再現。
リヴァイヴ版は、ビーム・ライフルのトリガーにも指がかけられません。
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各部ディティール(旧HGUCと比較)
旧HGUCに比べるとリヴァイヴ版はかなりスマートになり、小顔化されています。
成形色はより明るく金色のイメージに近いものになり、頭頂高も若干低くなりました。
確かにリヴァイヴ版はかっこいいのですが、旧HGUCの方がオリジナルの設定画に近いプロポーションだと思います。
頭部はかなり小顔化され、デュアルアイ風のホイルシールのおかげでよりガンダム顔に。
頭部センサーのホイルシールは、デュアルアイ風のほか、通常の黒いものと、走査線風のものを選択可能です。
旧HGUCは頭頂部に合わせ目が出ますが、リヴァイヴ版は合わせ目が出ない見事なパーツ構成になりました。
旧HGUCは肘関節カバーが色分けされていないのが気になります。
リヴァイヴ版の色分けは腕部や肩アーマーも含めてかなり優秀です。
旧HGUCは前腕部と肩アーマーの合わせ目が気になります。
旧HGUCは肩アーマー上面にも合わせ目が出ます。
リヴァイヴ版の肩アーマーはやや小型化されつつも、緻密なパーツ構成による色分けは見事。
背部のバックパックはやや小型化されましたが、フレキシブル・バインダーはやや長くなりました。
新旧とも、フレキシブル・バインダーはモナカ構造のため、合わせ目あり。
リヴァイヴ版はかなりスマートになったほか、足首が小型化。
合わせ目も目立たない構造に。
リヴァイヴ版はスラスターや動力パイプの色分けも見事。
足裏のディティールは、旧HGUCの方が肉抜きも少なく、オリジナルの設定に近いデザインです。
可動ギミック(旧HGUCと比較)
肘、肩、股関節など、リヴァイヴ版の可動範囲は圧倒的です。
リヴァイヴ版はスイング機構が設けられていますが、旧HGUCは単純な軸可動です。
旧HGUCは腰を引き出すことで、回転と若干の前屈が可能。
リヴァイヴ版は腰の回転の他、腹部に追加された関節のおかげで更なる前屈姿勢が可能に。
リヴァイヴ版は腹部がスマートになったおかげで、フロントスカート、サイドスカートとも干渉せずに動かしやすくなりました。
膝関節だけは旧HGUCもなかなかのものです。
フレキシブル・バインダー基部の可動は二重関節化され、腕を回したときに肩アーマーとの干渉を避けることができます。
メガ・バズーカ・ランチャー
HGUC 048 百式+メガ・バズーカ・ランチャー付属(というか主役)のメガ・バズーカ・ランチャーを組み合わせてみましょう。
まずはメガ・バズーカ・ランチャーを発射形態に展開させます。
なお、写真の台座だけはグレーに塗装してあります。
ご覧のようにメガ・バズーカ・ランチャーを構えられるのですが…
足を載せるはずのステップに、なかなか足が届きません。
HGUC 061 メタスと組み合わせることで、劇場版の発射シーンも再現可能です。
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他キットとの比較
ガンダムMk-Ⅱ、Zガンダムと比較
HGUC 193 ガンダムMk-Ⅱ及び、HGUC 203 Zガンダムとの比較。
旧HGUCに比べて頭頂高がやや低くなったおかげで、ガンダムMk-Ⅱとほぼ同じ頭頂高に揃えられました。
リック・ディアス、ディジェと比較
HGUC 033 リック・ディアス及び、HGUC 219 ディジェとの比較。
ともにアムロが乗った機体なので、シャアとアムロの共闘を再現したいところです。
ジムⅡ、ネモと比較
HGUC ジムⅡエゥーゴ仕様(プレミアムバンダイ限定)及び、HGUC 150 ネモとの比較。
エゥーゴの量産機を引き連れてのディスプレイも似合いますが、百式の顔がちょっと小さすぎるようにも見えてしまいます。
デルタガンダム、デルタプラスと比較
HGUC 136 デルタガンダム及び、HGUC 115 デルタプラスとの比較。
百式を先祖に持つデルタ系の発展機だけあり、デザインにも共通点が多く見られます。
デルタガンダムのメッキは取り扱いが難しいので、百式と同じ成形色で非メッキ版も発売してほしいんですけどね…(^^;
ジ・オ、キュベレイと比較
最後にHGUC 036 ジ・オ及び、HGUC 195 キュベレイとの比較。
劇中終盤、百式を追い詰めたラスボスコンビと比較すると、百式がかなり小さく見えてしまいます。
こんな化け物みたいな2機に追い詰められて、生き残っただけでも充分すごい…(;'∀')
ポージングギャラリー
おわりに
旧HGUCはごく初期のキットとはいえ、可動範囲も狭く、色分けも乏しい部分がありました。
リヴァイヴ版は可動範囲も色分けも驚くほど進化しており、HGUCシリーズ200番を記念するにふさわしいキットになったと思います。
その一方で、極端に小顔化&スマート化したプロポーションは好みが分かれる部分です。
エゥーゴ機と並べるもよし、最近充実してきたティターンズ機と戦わせて、劇中での活躍不足を晴らすもよし、楽しみ方は色々です。

HGUC 200 機動戦士Zガンダム 百式 1/144スケール 色分け済みプラモデル
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