はじめに
今回の記事は「HGUC 214 バイアラン 1/144スケールキット」のガンプラ素組みレビューです。
2012年11月に発売されたHGUC 147 バイアラン・カスタムから6年近く(!)、首を長くして本家バイアランの発売を待っていた方も多いのではないでしょうか。
もちろん私もその一人です(^^;
可変MS全盛の時代に、あえて非可変MSでの大気圏内飛行を実現させるというコンセプト、そしてその複雑怪奇なデザインなど、実に意欲的なMSだと思います。
ただ、意欲的すぎるデザインのためか、テレビアニメ劇中では簡素な描かれ方をすることもしばしばありましたね。
また、大気圏内飛行は可能ですが作戦行動時間が短くなるためか、結局ベース・ジャバーに乗る必要もあったり…
そんな意欲的すぎるくらい時代を先取りしていた名機(?)、バイアランの雄姿を見ていきましょう!
機体データ
- 型式番号:RX-160
- 全高:23.1m
- 頭頂高:18.6m
- 本体重量:34.2t
- 全備重量:54.7t
- ジェネレータ出力:1760kw
- スラスター総推力:86400kg
- センサー有効半径:9890m
- 装甲材質:ガンダリウム合金
ティターンズがグリプス戦役末期に開発した、局地戦用試作型MS。
両肩と腰部をはじめとして、全身に大推力のスラスターが装備されている。
また他のMSと比較して、本体に膨大なプロペラントを積載することが可能なため、補助装置を使用したり、変形をすることなく、MS単独で大気圏内飛行を行うことができる。
熱核ジェット・エンジンを熱核ロケット・エンジンに換装すれば、空間戦闘においても通常のMSを上回る加速性を発揮する。
しかし、武装がビーム・サーベル以外には内蔵のメガ粒子砲のみと、強力ではあるがバリエーションに乏しく、作戦継続時間の制限といった運用の問題もあって量産化には至らなかった。
主な装備
サーベル刃×2、サーベル用持ち手×2のほか、アクションベース用接続パーツが付属。
付属品はこの程度ですが、バイアラン・カスタムのバリエーションキットのため、この他にも大量の余りパーツが発生します(^^;
特徴的な3本指マニピュレータの掌部分に内蔵されていますが、ディティールはあっさり目。
塗装の必要があります。
ビーム・サーベルはクリアイエローのビーム刃が2本付属。
ビーム刃は本体のボリューム感に負けない長さ。
独特の3本指なので保持力が心配ですが、専用の持ち手だけありグラつかずに保持できます。
ビーム・サーベル基部は肘部分の内側に収納可能。
動かしているうちにポロっと落ちてくるのが難点。
各部ディティール
他のMSとは一線を画す、独特のプロポーションが再現されています。
バイアラン・カスタムと違い、モノアイに。
モノアイはホイルシールで再現。
色分けも優秀です。
首周りの色分けも見事。
バイアランの飛行能力を支える巨大なスラスターも再現されています。
肩部のスラスターも、大きめのノズルで再現。
肩部上面には合わせ目が残ります。
複雑な面構成の胴体部も見事な色分け。
上腕、前腕ともに合わせ目が気になります。
鳥足のような独特の脚部。
つま先への伸びるイエローのラインはホイルシール。
足裏のディティールはあっさり目ですが、肉抜きはありません。
可動ギミック
複雑なデザインの割には、各関節ともよく動きます。
足首の接地性も優秀です。
肩関節は腕部と外側のスラスターが独立して可動。
肩関節は若干のスイングが可能。
腰部は回転できるほか、若干のひねりが可能。
脚部の関節は複雑なデザインの割に、膝関節もつま先もよく動く方かと。
首周りも特に干渉せず、動かしやすい方です。
背面バインダーの可動も、ある程度の自由度が確保されています。
他キットとの比較
バイアラン・カスタムと比較
HGUC 147 バイアラン・カスタムとの比較。
お値段はどちらも税別2600円ですが、ボリューム感にはかなりの差を感じます。
本家バイアランの方が背負いものがすっきりとしている分、安定して自立させやすいです。
Zガンダムと比較
HGUC 203 Zガンダムとの比較。
私が調べた情報によると、バイアランは全高こそ23.1mと巨大ですが、頭頂高は18.6mとZガンダムよりもやや低いはずなんですが…
むしろバイアランのほうが背が高くなっています。
リック・ディアスと比較
HGUC 033 リック・ディアスとの比較。
バイアランのターゲットといえばリック・ディアスかと(笑)。
やはりバイアランの方が頭頂高も高め。
バーザムと比較
最後にHGUC 204 バーザムとの比較。
劇中ではバーザム隊を率いていたイメージがありますからね。
バーザムも量産機としては大きい方ですが、バイアランに比べるとちいさく見えてしまいます。
ポージングギャラリー
おわりに
かなりゴツかったバイアラン・カスタムよりもすっきりとしている分、より動かしやすく、より安定した自立が可能になっています。
テレビアニメのイメージよりもだいぶ大きいような気がしますが、こんなにも複雑怪奇なデザインのMSがガンプラとして立体化されたというだけでも称賛したいもの。
安定した自立が可能ですが、やはりアクションベースを使って設定どおり浮かせてディスプレイするのがおススメです。